こんばんは、たかしんです。
記事をご覧頂きありがとうございます。
今回は「幸せとお金の経済学」という本をご紹介します。
「いくら稼いでもいくらモノを買っても幸せになれない」
「他人と比べて不幸に感じている」
そんな方にオススメ出来る一冊です。
幸せとお金の経済学
「幸せとお金の経済学」はコーネル大学経済学教授のロバート・H・フランク氏による著書です。
本書を手に取ったのは、ミニマリストしぶさんの著書「手ぶらで生きる」で紹介されていた事がきっかけです。
浪費家から倹約家のミニマリストへ、まさに変わろうとしていた当時の私には
全ての内容がグサグサ刺さりました。
今回はその一部をご紹介します。
地位財と非地位財
本書では地位財と非地位財という考え方が紹介されています。
地位財は「他人との比較優位によって初めて価値の生まれるモノ」です。
(所得、社会的地位、車、家など)
一方の非地位財は「他人が何を持っているかどうかとは関係なく、それ自体に価値があり、喜びを得られるモノ」です。
(休暇、愛情、健康、レジャー、自由、自主性、社会への帰属意識、良質な環境、貯蓄など)
著者はこれらのうち、非地位財にお金をかける事が幸福の鍵であると説いています。
この点については私も経験済みです。
以前の私は、地位財の代表的とも言えるモノ達に多額のお金を費やしていました。
高級車やブランド品を買う為に多額のローンを組み、給料のほとんどをこれらの地位財に投入していました。
しかし、以前の私は幸福を感じられないばかりか
他人と比べてむしろ不幸だとすら感じていました。
一方で現在は、ミニマリズムという生き方を選択し
これらの地位財にかけるお金はほとんど無くなりました。
その代わりに「それ自体に価値があり喜びが得られるモノ」
である非地位財(私の場合は大好きな野球や筋トレ、友人との旅行など)にお金をかける様になり
毎日溢れんばかりの幸福感を感じながら生活する事が出来ています。
地位財はコンテクストに左右される
また本書の中で著者は
「地位財も非地位財も評価はコンテクスト(周囲の環境)に左右されるが、その度合いは地位財の方がずっと大きい」と述べています。
例を挙げて詳しく説明します。
今から2つの質問をしますので、あなたの気持ちに従って答えてみて下さい。
質問①
AとBの世界、どちらに住みたいですか?
A.自分は110坪の家に住んでいるが、周りの人は皆150坪の家に住んでいる世界。
B.自分は80坪の家に住んでいるが、周りの人は皆60坪の家に住んでいる世界。
質問②
CとDの世界、どちらに住みたいですか?
C.自分は1年に4週間休暇が取れるが、周りの人は皆6週間の休暇が取れる世界。
D.自分は1年に2週間の休暇が取れるが、周りの人は皆1週間の休暇が取れる世界。
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さあ、あなたの答えは決まりましたか?
著者によると質問①はBと答える人が多く、質問②はCと答える人が多かったそうです。
ちなみに私も例に漏れずB、Cと回答しました。
この事から言えるのは
「車や家などの地位財は人と比べる事で満足感を得る」(相対的評価)
一方で
「休暇などの非地位財はより主観的な尺度で満足感を得る」(絶対的評価)
という事です。
つまり車や家と言った地位財は、相対的な大きさや豪華さを求める人が多いという事です。
以前の私に当てはめると次の通りです。
640万円のRXに乗っていたが
周りに1200万円のLXに乗っているお金持ちがいたので
相対的な満足度が下がり、不幸に感じていた。
ちなみにLXに乗っていたお金持ちも
周りにベンツのGクラス(3000万円)に乗っている人がいたら、満足度は下がっていたでしょう。
引用元:メルセデスベンツ公式サイト
この様に、地位財をめぐる争いには終わりがないのです。
この争いに参加し続けている限り、一生満たされる日は来ないでしょう。
結論、幸せを追求しようとする場合、
地位財をめぐる他人との無駄なレースから降りる事が鍵になるのです。
引用元:本書カバー
まとめ
今回は「幸せとお金の経済学」という本について、私が特に印象に残った部分をご紹介しました。
幸せになる為には、地位財ではなく非地位財にお金をかける。
これはミニマリズムの考え方にも通じるものがあります。
他人目線のモノではなくて、自分が大好きなモノ・コトにお金をかける。
それだけで人生の幸福度は何倍にも跳ね上がるのです。
この記事が参考になれば幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました。
それでは。